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カテゴリ:溶連菌
「昨夜五平餅を食べたら眼と口が腫れて」
「五平餅は初めて?」 「エゴマは大丈夫って聞いて・・・」 「溶連菌(+)です」 アトピー性皮膚炎の4才の男の子(IgE:390、ダニ5、オボムコイド3、卵白3、サケ2、牛乳2、アジ2、チーズ1、卵黄1、胡麻1、バナナ1)。五平餅を食べたら眼と口が腫れてしまいました。 診察をしたら、鼻粘膜とノドの発赤を認めましたので、溶連菌迅速検査をしたら(+)でした。 五平餅は南信濃を中心とした食文化圏の名産品です。御幣の形をした平べったい餅(うるち米)に甘辛い味噌だれを付けたものです。味噌だれには胡麻や胡桃や山椒やエゴマなどが入っております。飛騨では、エゴマを使うことが多いようです。 エゴマはシソ科の植物の実です。胡麻(ゴマ科)とはまったく別物ですが、胡麻と同じように料理に使用したり、油を取ることが可能です。 エゴマ油は、シソ油や、亜麻仁油と同じα-リノレン酸(ω-3系)が豊富ですので、アラキドン酸(獣類ω-6系)やリノール酸(ふつうの植物油ω-6系)に比べて、炎症を起こしにくい(健康に良い)とされております。 たいていの児はエゴマは大丈夫ですが、当科でも数人だけ、エゴマがダメな(蕁麻疹の出る)児が居ります。 今回は、エゴマではなく溶連菌による感染性の蕁麻疹でした。流行しているためか、食べ物で蕁麻疹が出たと言って受診する児の大半が溶連菌かマイコプラズマです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年05月31日 21時06分34秒
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