|
カテゴリ:麻疹
「米国は日本から輸入が多いね」
「麻疹まで輸入だね」 米国オレゴン州第3の都市ユージンに住む21歳の男性が、5月22日に日本旅行から帰国しましたが、25日に麻疹を発症して、大騒ぎになりました。 友人の男性も麻疹を発症しましたが、看護師の指示を無視して外出し、コンサート会場やバーなどへ行っていたことが判明して、またまた大騒ぎになっているようです。 えっ!、米国では麻疹の予防接種はしていないのかって?、北米では95%程度の接種(MMR2回)で麻疹は根絶されております(中南米でもほぼ根絶)。 WHOでは、2000年から全世界で年3000万人以上の麻疹患者(87万50000人死亡)を減らすべく、国連児童基金(UNICEF)、米国疾病管理予防センター(CDC)とともに、「麻疹による死亡率減少と地域的な排除のための世界麻疹排除対策戦略計画(Global Measles Strategic Plan for measles mortality reduction and regional elimination)」を策定しました。 麻疹の発生状態を、3段階に分けて予防接種の勧告をしております。 第1段階:制圧(control)期:麻疹は恒常的に発生しており、頻回~時に流行が起こる状態、麻疹患者の発生、死亡の減少を目指す時期。 第2段階:集団発生予防(outbreak prevention)期:全体の発生を低く抑えつつ集団発生を防ぐことを目指す時期。 第3段階:排除(elimination)期:国内伝播はほぼなくなり、根絶(eradication)に近い状態。 もちろん日本は世界最低レベルの第1段階の「制圧期」です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年06月19日 22時47分46秒
コメント(0) | コメントを書く
[麻疹] カテゴリの最新記事
|