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毒多ぁ亀山の小児科日誌

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2007年06月28日
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カテゴリ:地球環境・温暖化
「オーストラリアで大干ばつだってね!」
「さぬきうどん大丈夫かな?」
「ほとんど輸入だからね」
「食べるなら今のうちだね」
 昨年のオーストラリアでは、大干ばつで小麦の収穫量が60%も激減しました。
 日本の小麦消費量は年間621万トン(1人あたり31.7kg)、国内生産は14%、ほとんどが輸入です。年間の小麦輸入量は478.7万トン(アメリカ257.7万トン、カナダ114.2万トン、オーストラリア106.8万トン)です。
 日本の小麦(レッドタイプ)の国内生産は1960年代から激減し、うどん用には、代替品として、オーストラリア産の小麦が輸入されました。
 うどんに使用される小麦はホワイトタイプの冬小麦で、蛋白成分(グルテン=グリアジン+グルテニン)が少ない軟質小麦(蛋白量10~11%のソフトタイプ)が最適です。しかも、もちもち感が出るように、でんぷん質(アミロース+アミロペクチン)のアミロース比率を通常(23~28%)より減らした品種が適しております。
 オーストラリアでは、Gamenya、Eradu、Cadoux、Arrino、Calingiriなどの品種を「ヌードル小麦」として長年品種改良し、日本のうどんに適したAustralian Standard White(ASW)40%に、ヌードル小麦を60%混ぜた「A.S.W.ヌードル・ブレンド小麦」を日本向けに輸出しております。日本でもオーストラリアの栽培技術に追いつこうと品種改良が進められ、「さぬきの夢2000」が開発されております。
 オーストラリアでは大干ばつの影響で、干ばつに弱く育てにくいヌードルブレンド小麦を止めて、育てやすいハードタイプ(パン用小麦)に変える農家があいついでおります。
 讃岐うどん危うし!!
 しかし、今すぐに讃岐うどんが食べられなくなるわけでは有りません。小麦は米と違って、数ヵ月以上貯蔵した方が、熟成されて美味しくなると言われております。また、貯蔵の状態がよければ、かなり長期間(何年も)持つと言われております。
 以前輸入した分で、しばらくは大丈夫でしょうが、これ以上干ばつが続くと、讃岐うどんは食べられなくなるかもしれません。地球温暖化恐るべし!





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最終更新日  2007年07月05日 13時56分17秒
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