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カテゴリ:冷え症
「咳き込みがひどくて吐きます」
「マイコプラズマ肺炎です」 「アイスクリームで咳が止まるんです」 「陰極まって陽ですね」 生後7ヵ月頃から喘鳴・肺炎(MRSA)を繰り返している1才の男の子(IgE:6、RASTすべて0)。 1週間前から咳と喘鳴があって(熱36.4℃~37.2℃)、抗生剤(クラリス)や去痰剤など(ムコダイン、ザジテン、ゼスラン、アスベリン)内服、気管支拡張剤(ホクナリンテープ)貼付、吸入(インタール+メプチン)をしても良くなりません。 激しく咳き込んで吐いて眠れなくなって再受診しましたが、お茶を飲んでも良くならないけれど「アイスクリームを食べると咳が止まる」とのことでした。 胸部X線検査では肺炎(+)、咽頭培養では肺炎球菌(2+)、イムノカードマイコプラズマ抗体(EIA)陽性でした。2日連続外来点滴(ミノマイシン+クラフォラン、ミノマイシン+ダラシン)して良くなりました。 病原体が感染したら、熱を出して、抗体を作って、一気に治ってしまうのが普通です。 熱の出せない(戦う力のない)児は、抗体が作られませんので、自力で治ることは不可能です。熱を出せれば肺炎はすぐに治ります(というよりも熱の出せる児は肺炎にならない)。 熱すら出せない無熱肺炎は、相当筋金入りの冷え症といえます。 アイスクリームで冷やしたら、咳が止まったというのは、医学的にいえば自律神経反射が考えられますが、東洋医学的には「陰きわまって陽」という考え方になります。 陰(-)がマイナス無限大(-∞)に行き着くと、ころっとプラス無限大(+∞)に変わるという考え方です。 甲状腺の病気は冷え症ですが、甲状腺機能低下症は冷えてむくんでいかにも陰(-)です。 甲状腺機能亢進症はドキドキイライラして一見陽ですが、実は陰極まって陽です。甲状腺の病気は火照っていても実はすべて冷え症です。 リウマチも冷え症の病気ですが、リウマチの治療法に冷凍療法というのがありますが、冷え症のリウマチを思いっきり冷やすと(-50℃)症状が改善するというものです。これも陰極まって陽です。 冷えとのぼせは表裏一体ですので、よく見極める必要があります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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