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カテゴリ:蕁麻疹・紅斑・紫斑
「ここ何ヵ月か蕁麻疹が治まりません」
「溶連菌(+)なので点滴します」 「それでも良くなりません」 「膠原病かもしれません」 「ステロイドも効きません」 「金属アレルギーが強いようです」 16才頃からアトピー性皮膚炎が出ていた23才の女性(IgE:190、ヒノキ2、杉2)。 以前受診したときに、血液検査(IgE) をしても症状のわりに数値が低かったので、隠れ型としてスクラッチテストをしましたが、あまり強い反応は出ませんでした。 その後蕁麻疹を繰り返していたようですが(ほとんど皮膚科通院)、良くならないとして、4年ぶりに受診いたしました。 鼓膜と鼻粘膜と咽頭の発赤を認めましたので、感染性の蕁麻疹を疑い検査をしたら、溶連菌(+)、マイコプラズマ(±)でした。抗生剤点滴をしたら、かなり改善しました。 しかし、完全には消失せず、しばらくするとまた蕁麻疹が出てくるとのことでした。 再受診では蕁麻疹というよりは紅斑、それも頬部にも蝶形紅斑がありましたので、念のために血液検査をしたら抗核抗体が640倍でした。 膠原病の体質を持っている人はたくさん居りますし、640倍程度では発病し難いので、念のためにパッチテストをしたら、水銀(+)、クロム(+)、ニッケル(++)、ホルマリン(+)、白金(?+)、銅(+)、亜鉛(?+)、スズ(++)、コバルト(++)、パラジウム(+)に反応をみとめました。 家族の希望で膠原病は総合病院にかかるとのことでしたので、紹介状を書くとともに、今回の症状は、金属アレルギーによるところが大なので、歯科受診がより重要であることを申し添えました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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