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カテゴリ:食物アレルギー
「痔になりました」
「まだ5ヵ月でしょう?」 「他の医院で1才まで様子を見るようにって」 「化膿してますよ」 「!!!」 生後1ヵ月から頬にアトピーのある5ヵ月の男の子(IgE:2、RASTすべて0、兄は重症食物アレルギー)。 3週間前から肛門部に発赤腫脹を認めたため、他の小児科を受診したら「痔なので1才まで様子をみるように」と言われて、何もしてもらえなかったとのことです。 不安になって当科を受診しましたが、肛門部(9時の位置)に膿瘍を認めました。まだ熟していなかったので、フシジンレオ軟膏(皮膚の下までしみこんで効く抗生剤軟膏:内服が必要ないので便利)と抗生剤軟膏(念のため)を処方いたしました。 皮膚に炎症のある児は、腸粘膜も(中から)真っ赤です。乳児は食物アレルギー(腸管アレルギー)の時期ですので、腸粘膜が丈夫になる1才前後までは、食生活には注意が必要です。 もちろん、肛門は腸の続きですので、食物アレルギーが大きく影響します。食物アレルギーの負荷試験で、肛門も症状の目安となります。 生後5ヵ月の児に、痔は考えにくいことです。アトピー一家はまずアレルギーから考えるのがふつうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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