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カテゴリ:アトピー
「ビタミン剤飲んでも口角炎が治りません」
「たくましくなりましたね」 「体長3mのピラルクーでも何でも食べてます」 「口角炎はイソジンとラベンダーで十分です」 2年前に青年海外協力隊(JICA:Japan International Cooperation Agency)でアマゾンに行った「はるりんママ」のお嬢様(5才)。 生後1ヵ月からアトピー性皮膚炎と食物アレルギーがあって、除去食+インタールでかなり苦労しておりましたが(IgE:442、ダニ5、猫3、卵白3、ジャガイモ2、犬1)、今回里帰りで2年ぶりにお会いしたら、すっかりたくましくなって、体長3mのピラルクーでも、豆と豚の煮物(フェイジョダ)でもキャッサバでも何でも食べられるようになっておりました。 2ヵ月前から口内炎と口角炎を繰り返しておりましたが、口角炎・口内炎はたいていが感染症(単純ヘルペス、カビなどが免疫低下で出てくる)ですので、ビタミン剤内服では治りません。 たくさんある医学迷信のひとつが「口内炎にビタミン剤」です。確かに、ビタミン(B2など)の欠乏で口内炎になることもありますが(ビタミン欠乏 ⇒ 口内炎)、口内炎だからビタミン欠乏(口内炎 ⇒ ビタミン欠乏)とは言えません。 里帰りストレスの一時的なものということにして、口内炎でも何にでも便利なイソジン液と当科謹製ラベンダー軟膏を処方いたしました。 ところでアマゾンママのおみやげは、ブラジルコーヒー「Santa Clara」、キャンディー詰め合わせ「Garoto」、フェイジョンのレトルト食品「Swift」:Feijoda a Brasileira、キャッサバ粉(farofa, farinha de mandioca)、鰐と亀の彫り物、でした。 えっ?、ブラジルの郷土料理(フェイジョン豆+豚肉の煮物、キャッサバ粉)はわかるがなんでキャンディーなんだって? ブラジルは砂糖の生産・輸出が世界第1位(大豆・牛肉・コーヒー・タバコ・オレンジ濃縮果汁・バイオエタノールも世界第1位)、砂糖の消費量も世界第3位です。砂糖の消費量が多いためか、肥満と心臓病(虚血性心疾患)は米国以上です。ブラジルの心臓外科のレベルは世界でもトップクラスです(国土面積と人口は第5位)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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