|
カテゴリ:アトピー
「2週間前に39℃昨日も39℃です」
「鼓膜赤いし扁桃腺化膿してますね」 「昨日近くの病院でX線と血液検査問題ないって」 「マイコプラズマ(+)です」 生後5ヵ月から1才までアトピー性皮膚炎で当科に通院していた3才の女の子(9ヵ月時:IgE:3、胡麻1、スクラッチテスト:卵白発赤15mm-膨疹5mm、牛乳10mm-3mm、枝豆12mm-5mm、小麦粉12mm-4mm、醤油15mm-6mm、ダニ8mm-4mm、杉12mm-5mm、犬6mm-3mm、対照液4mm-2mm)。 2週間前から、熱と咳と喘鳴を認め、近くの病院を受診したら、血液検査とX線で異常なしと言われ、納得できずに当科を受診しましたが、診察をしたら、鼓膜と鼻粘膜と扁桃腺が真っ赤でした。 血液検査ではイムノカードマイコプラズマ抗体(+)でしたので、ミノマイシンの点滴をしたら症状が改善しました。 血液が余りましたので、アレルギー検査をしたら、IgE:118、杉3、ダニ2、HD2、稲科2、でした。 症状がこじれる、長引く、というのは、病原体が強力か、アレルギー体質があるかのどちらかです。 当科では、アレルギー既往歴のある児は、点滴をしたら、ついでにアレルギーの検査をしますが、たいていは何か陽性に出ます。 アトピー性皮膚炎が治っても、次は喘息や鼻炎が待っております(アレルギーマーチ)。 こじれる、長引く児は、何の病気でもアレルギーが隠れていることを考える必要があります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[アトピー] カテゴリの最新記事
|