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カテゴリ:水・脱水・熱中症・日光・気候
「TVで食塩水を飲むと良いって」
「水でもお茶でも何でもいいです」 「脱水したら・・・」 「脱水したら塩分は必要です」 実家の亀婆からTVで2%食塩水を飲むと良いって聞いたと電話がかかってきましたので、そんなものは飲む必要がないと答えておきました。 ふだん、家の中で動かずに、塩分過剰の食事を取っている人(亀婆)は、食塩を補う必要はありません。水分だけで十分です。 42.195km走ったり、苛酷な環境で労働をして、食事も取れずに多量に発汗する人は水分とともに塩分を取る必要があります。 小児科外来で強い脱水の児の初期輸液に使うソリタT1号は、1リッター中に塩分が6g、糖分が26g含まれております。 WHOで推奨しているORS(oral hydration solution:開発途上国の子供の命の水)には、1リッター中に塩分が6g、糖分が20g含まれております。 小児用のイオン飲料には1リッター中に塩分が2g、糖分が50g!も含まれております。 ポカリスエットは危険です。1リッター中に塩分は1.5gしかなく、糖分が60g(角砂糖20個分)も!入っておりますので、日常的に飲用していると2型糖尿病(ペットボトル症候群)になってしまいます。それどころか味の素(グルタミン酸Na)が50mgも入っておりますので、多量に飲むと神経症状(中華料理店症候群)が出ることがありますので、注意が必要です。 他のスポーツドリンクは、糖分も味の素も控えてありますので、危険は有りませんが、スポーツをして脱水する恐れのないときには必要ありません。ふだんは水で十分です。 もちろん、飢餓状態、脱水状態のときには大変便利です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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