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カテゴリ:マイコプラズマ
「本当にマイコプラズマですか?」
「イムノカードマイコプラズマ(+)です」 「毎日診察してください」 「毎日診察してます」 「院長先生も同じ治療ですか?」 「検査結果が出たら転院してください」 生後4ヵ月からアトピー性皮膚炎の30才の女性。40℃の発熱があって受診しましたが、鼻粘膜と鼓膜が真っ赤に腫れて、イムノカードマイコプラズマ抗体(+)でした。 入院して抗生剤点滴(MINO+CLDM)を致しましたが、頭痛も高熱40℃も改善しません。炎症反応(CRP)も5→17とどんどん上昇してよくなる気配はありません。 毎日回診をしているにもかかわらず、説明は同じ「頭痛がひどいのは中耳炎のためです」「マイコは抗生剤が効きにくいので最後は自力です」「アレルギー体質があるとマイコのスーパー抗原で症状が激しいです」「検査結果によってはステロイドも使います」などなど、全く覚えておりません。 それどころか、毎日訪室していることすら記憶になく、家族から「毎日診察してください」「薬の効きが悪い」「本当にマイコプラズマですか?」「院長先生も同じ治療ですか?」というお手紙まで頂いてしまいました。 さすがに頭にきましたので、高熱7日目に(膠原病の検査結果を待たずに)ステロイド(デカドロン4mg)を静注したら、劇的に34℃まで解熱しました。 解熱した翌日に抗核抗体2560倍の結果が来ましたので、早速紹介状を書いて転院していただきました。 もうお会いすることもないでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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