|
カテゴリ:心臓・循環器・心電図
「寒くて心臓麻痺にならないかな」
「飛び込んだほうが心停止するかも」 「diving reflex だね」 「子供は ice bag だよ」 暖かいコタツでTVを見ていたら、各地で寒中水泳をやっておりましたが、準備運動をしないでいきなり冷たい水に飛び込むと、脈が遅くなる(あるいは止まる)ことがありますので、注意が必要です。 自律神経の中でも、脈を速くするのは交感神経ですが、遅くするのは副交感神経(迷走神経)です。 不整脈にもいろいろありますが、脈の速くなる発作・頻脈発作の場合、脈を遅くする(頻脈発作を止める)には、副交感神経を刺激することが簡便な方法です。 副交感神経を刺激する方法には、眼球を圧迫する(Aschner法)、頸動脈洞をマッサージする(Zermark法)、深呼吸後声帯を閉じたまま息を吐く(Valsalva法)、洗面器に冷水を入れ、その中に急に顔をつっこみ、息の苦しくなるまでそのまま我慢させる方法(diving reflex:他人に頭を急に押してもらうと、もっと効果がある)、などがありますが、乳幼児の頻脈発作が来た場合には、ポリ袋に氷水を入れて顔の上に乗せる方法(ice bag 法)が採られます。 ただし、ほどほどにしないと、心臓が止まりますので、良い子はマネをしないでね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[心臓・循環器・心電図] カテゴリの最新記事
|