|
カテゴリ:漢方・東洋医学・アロマ・まこも
「汗をかくのは心不全ですよ」
「汗をかくのは健康やと聞いとるんや」 「浮腫むよりはましですが必要以上は不健康です」 「暑くて痒いから塗るものが欲しいんやさ」 毎年夏になると汗をたくさんかいて首が真っ赤になってかゆくなる74歳の女性。なぜか毒多ぁの外来を受診しましたが、K病院でワーファリンをもらっているとのことでしたので、よくよく聞いたら心房細動とのことでした(脳血栓の予防のための内服だね)。 汗は水毒ですので、本来腎臓で解毒して尿として出るべきものです。必要な時(高温高熱)以外に出る必要はありません。 しかし、ポンプが弱っていると(心不全)、余った水分は、ふだん何もしなくても汗となって噴き出してきます。心臓が弱ってなくても末梢循環不全(冷え症)でも余った水分は汗となって噴き出します。 もっと心臓が弱ると汗すら出ずに、浮腫んできます。末梢循環不全(冷え症)もひどくなると浮腫んできます。 健康な人と不健康な人は汗をかきません。健康な人は必要な時だけ汗をかき、ちょっと不健康な人は不必要な汗をかき、思いっきり不健康な人は汗すらかけないのです。 寝汗や多汗症は冷え症ですので、漢方薬も冷え症の漢方が使用されます。小児では黄耆建中湯、成人では補中益気湯が汗っかきの冷えのぼせ(頭寒足熱の逆転状態)の漢方です。 えっ?、どちらの漢方を出したのかって?、塗るものだけくれと言われたので、強酸性水とクラドイドローションにしておきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[漢方・東洋医学・アロマ・まこも] カテゴリの最新記事
|