|
カテゴリ:蕁麻疹・紅斑・紫斑
「メロン狩りに行ったら蕁麻疹が出ました」
「鼻粘膜と扁桃腺真っ赤です」 「メロンは陰性でした」 「感染性の蕁麻疹でしょう」 「検査してください!」 先週隣県のG町までメロン狩りに行った6才の男の子。全身に蕁麻疹が出て、近医で血液検査をしてもメロン陰性で(IgE:200、牛乳1、ダニ、卵白、ピーナッツ、メロン、イネ科、雑草0)、内服しても軟膏を塗っても良くならないとして当科を受診しました。 鼻粘膜と咽頭扁桃が真っ赤でしたので、感染性の蕁麻疹として説明を始めましたが、血液検査がご希望でしたので、当科でも行いました(IgE:170、カビ、杉、HD、小麦、ゴマ、ソバ、大豆、エビ、ジャガイモ、イカ、バナナ、ブドウ球菌、すべて0)。 蕁麻疹で最も多いのは感染性のもの(病原体がアレルゲン)です。食べ物の場合は「あ、あれだ」分かります。生まれて初めて食べた、いつも1個しか食べないのに10個食べた。腐っていた。分かります。不明な場合は感染性のものです(溶連菌、マイコプラズマ、夏カゼのエンテロウィルスなど)。 アレルギーは複合汚染ですので、隠れ型のアレルギー+メロン狩り(疲れ?メロン畑の○○?)+最後のダメ押しが夏カゼ?、でしょうか? えっ?、病原体は何だったのかって?、ご希望がありませんでしたので、溶連菌などの検査は行わずに、適当に抗生剤処方致しました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[蕁麻疹・紅斑・紫斑] カテゴリの最新記事
|