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カテゴリ:心・ストレス
「汗と日光と土ですね」
「卵も肉も食べるなって言われたんや」 「食事も普通で内服は必要ありません」 70歳過ぎてから手が荒れ始めた80歳の農家の女性(IgE:3、RASTすべて0)。毎年夏に悪化しておりましたが、1年前から、主治医から食事制限を厳重に指導され、さらに悪化して、当科を受診しました。 当科でも、乳幼児には除去食の指導をしますが、80歳の農婦に除去食が必要とは思われません。農作業で夏悪化したら、当然、汗と日光と土(農薬)を避ける(よく落とす)ことが大切です。 手袋をして、農作業の合間にこまめに拭いてうがいをして、内服は全部やめて、強酸性水消毒をして、軟膏を弱くしたら・・・ 2週間後に再診したら、すっかりきれいになっておりました。 アレルギーは複合汚染です。いろいろな原因が重なって起きますので、全部ほどほどで、一番大きな原因、一番やりやすいところから手をつけていくのが基本です。 明らかな食物アレルギーもないのに、80歳の農婦に食事制限の指導をして、合わない軟膏を塗っていたら、悪化しても当たり前です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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