|
カテゴリ:マイコプラズマ
「運動会までに治してください」
「喘息って言われてますか?」 「何の説明も検査もありません」 「喘鳴はないけど鼻粘膜と扁桃腺真っ赤ですね」 「マイコプラズマじゃないですか?」 「よくご存じですね」 「近くの児が点滴1回で良くなったって」 「マイコプラズマ抗体(+)です」 2週間前から激しい咳が続いて、近医で喘息の薬(シングレアとホクナリン)をもらっている4才の男の子(母が全く効かないと)。 先週強い胸痛を訴えて受診した3才児(マイコプラズマ陽性点滴1回で改善)の母から知恵をつけられてきたようです。 ご希望通り点滴をしたら良くなってしまいました。もちろんマイコプラズマイムノカード(+)で、IgE:480、ダニ3、HD3、杉2、ミルク1、卵白1でした。 1ヵ月ほど少なかったマイコプラズマがまた増えてきており、毎日1名点滴しております。しかし、アレルギー体質のあまりない児は重症化や長期化はありません。マイコプラズマは菌毒素(スーパー抗原)を出しますので、アレルギー体質の児には強力な病原体です。しかも、細菌とウィルスの中間の構造をしておりますので、あまり抗生剤が効きません。「最後は自力」みたいな病原体です。 そうそう、マイコプラズマの特効薬のミノマイシンが品薄なので、当科でもジェネリックのミノペンに変更しました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[マイコプラズマ] カテゴリの最新記事
|