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カテゴリ:医療・制度・法律
「坐薬を使うと言われたんです」
「入院してるの?」 「旦那が付き添ってるんです」 「逆らわない方が早く出してもらえるよ」 「我慢します」 「解熱剤に負けない元気な児だといいね」 生後2ヵ月からアトピーの1才の男の子(IgE:170、大豆3、胡麻3、小麦2、ソバ2)の母親から、正月早々呼吸困難(RSウィルス感染症)で入院しているが、付き添っている旦那様から「解熱剤を使う」という連絡が入ったので断ったほうが良いか?、という相談メールが来ました。 北陸道を移動中でしたので、パーキングに停まって電話をしたら、下の児を産んだばかりの母は若干パニックでした(ホメオパシーなど知識が豊富)。 解熱剤(プロスタグランディンPG生合成抑制剤)は体を冷やしますので(アラキドン酸AA→×PG発熱物質)、熱が下がる代わりにゼーゼーし易くなります(AA→ロイコトリエンLT)。 しかし、医療の現場では、熱は下げることが常識で、医師の方が社会的地位が上ですので、逆らうと損です。あれやこれやクレームをつけると、嫌われます。ブラックリスト入りです。ハイハイと頭を下げて、早く退院させてもらうのが得策です(おだてて木に登らせましょう)。 解熱剤1個くらいで体質が全く変わってしまうわけではありません。同じ坐剤を1個使っても、絶対に使わないと決めていると(ゼロを基準にしていると)「あ~1個使ってしまった」というマイナス思考ですが、知らなければ3個使っていたのが「知ってるから2個減った良かった」というプラス思考ならば、どうってことはありません。 アレルギー対策の基本は「悪いものを減らす」です。少しでも減らせばOKです。もし坐薬を使っても、負けずにまた熱が出せればOKです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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