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カテゴリ:マイコプラズマ
「微熱が続いて・・・」
「鼓膜赤くて舌荒れてますね」 「以前黄疸が出たことがあります」 「尿ビリルビン(+)です」 「1ヵ月前から食事がまずくて」 「マイコプラズマ(+)です」 1ヵ月前から36.8℃の微熱と倦怠と鼻と舌の違和感がある73歳の男性(IgE:100、ダニ・HD・杉0)。 近くの病院で血液検査異常なしと言われて、近くの医院で漢方薬を内服しても(半夏寫心湯→柴胡桂枝湯)良くならないとして毒多ぁを受診しました。 鼻粘膜と咽頭と鼓膜に発赤を認め、鼻翼部にクモ状血管腫があり、舌苔が薄い黒褐色でしたので、慢性の中耳炎でかなり肝臓が弱っているようでした。 血液検査をしたらイムノカードマイコプラズマ抗体(+)でした(尿ビリルビンも+でした)。 マイコプラズマ感染症として、ミノマイシン点滴と補中益気湯内服をしたら、すっかり良くなりました。 毎日、ウィルス性胃腸炎(胃腸カゼ)とインフルエンザと溶連菌とマイコプラズマが来ますが、長引いたり重症化して点滴になるのは皆マイコプラズマです。 マイコプラズマは肝機能障害を引き起こすことが多いのですが、血液検査の肝機能は、肝臓の逸脱酵素(肝細胞が壊れて出てくる酵素)を測定しておりますので、肝臓が壊れるまで分かりません。「肝機能が正常」ということは「肝臓はまだ壊れていない」ということであって「肝臓が正常」ということではありません。 肝臓が弱ると、朝起きが悪い、だるい、疲れやすい、やる気が出ない、手が赤い(手掌紅斑)、赤ら顔、クモ状血管腫、皮膚掻痒、口がまずい、などの症状が出ます。肝臓は弱っていてもまだ壊れていないという状態です。血液検査で肝機能が上昇したら「肝臓が壊れている」ということです。 まぁ何はともあれ奥様の食事がまずいという疑いは晴れました。めでたしめでたし。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年02月11日 22時59分17秒
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