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カテゴリ:アトピー
「カビ内服効いてきましたね」
「このTARCってなんですか?」 「皮膚の状態の検査です」 「この数値高いんですか?」 「12400は今のところ当科最高値です」 1/31の日誌に登場した、ステロイド漬けカビだらけの3才の女の子(IgE:750、ダニ5、HD5、犬3、カビ2、卵白2、米2、胡麻2、大豆2、トマト2、ピーナッツ2、イチゴ2、ソバ2、ミルク2、バナナ1、小麦1、ジャガイモ1、杉1、タケノコ1、猫1)。 最初からやり直しで、除去食+インタールから始めて、あれやこれや試して、なにをやっても良くなりませんでしたが、試しに抗真菌剤(ラミシール0.1錠/日)内服を開始したら、かなり改善してきました(やっぱりカビはアレルギーマーチの終着駅だね)。 最近、重症アトピーの児の血液検査にIgEに加えてTARCをしておりますが、まだ経験が少ないので(昨年保険通ったばっかり)、母親には説明しないでおりましたが、聞かれてしまいました(毒多ぁもよく分かっていないです)。 TARC(thymus and activation-regulated chemokine)とは、白血球に対して走化性などを示すケモカインの1つです。アトピー性皮膚炎では、病変部の表皮角化細胞により産生されたTARCがリンパ球(CCR4を発現するTh2細胞)を局所に遊走させ、Th2優位の免疫応答により、IgE産生や好酸球の浸潤・活性化が惹起されてアレルギー症状が出現すると考えられています・・・血清中のTARC量は、これまでの検査に比べて、アトピー性皮膚炎の重症化に伴い比較的大きな変化・・・TARC検査は重症度評価の補助として臨床的に有用・・・ 要するにIgEはアトピー体質の目安になって、TARCは皮膚炎の重症度の目安になるらしいです。5000を超えると皮膚の状態は重症のようですが、当科最高値は今のところ3才児の12400です。やっぱりステロイド+カビはすごいね。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年03月18日 19時32分23秒
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