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カテゴリ:アトピー
「カビだらけなのでラミテクト内服して下さい」
「舌がしびれました」 「イトラコナゾールに変更します」 「薬疹が出ました」 「ラミテクト半分では?」 「大丈夫です」 12才から23年間ステロイド軟膏(現在はリドメックス)を塗っている全身真っ黒のアトピー性皮膚炎の男性。上気道炎による発熱で受診しましたが、見るからにカビだらけ真っ黒のステロイド皮膚症でしたので、お願いして血液検査をさせていただきました。 生まれて初めての血液検査は・・・IgE:14200、ピティロスポリウム6、杉3、カビ2、ダニ2、ブドウ球菌2、TARC6900でした。 ピティロスポリウムが534.0(+6)と当科最高値でしたので、早速抗真菌剤(ラミテクト)を内服して頂きましたが、舌がしびれるとのことで、他の抗真菌剤(イトラコナゾール)に変更したら、薬疹が出てしまいました。 どうしてもカビ内服をして頂きたかったので、ラミテクトを半錠にしてもらったら、大丈夫でした。その後、強酸性水殺菌消毒+ラベンダー軟膏+ラミテクト1/2錠で、少しずつ皮膚が剥けはじめ、色も薄くなってきました。めでたしめでたし。 えっ?、ピティロスポリウムってなにって?、皮膚に常在するカビで、普通は病原性はありません。23年間のステロイド(免疫抑制剤)たっぷり塗付によって、強力なアレルゲンになるまで増殖させまくっていたのでした。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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