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カテゴリ:冷え症
「寒気が取れないのでロキソニン下さい」
「ロキソニンは解熱鎮痛剤ですよ」 「ロキソニンは冷やすんですか??」 「葛根湯も補中益気湯に変えて下さい」 先週息子のインフルエンザをもらった38歳の女性。治った後も頭痛と寒気が続くので(葛根湯はあるので)ロキソニンが欲しいと受診されました36.0℃。 ロキソニンはプロピオン酸系の解熱鎮痛剤です。成人の消炎鎮痛剤(頭痛・歯痛・生理痛の薬)は解熱鎮痛剤(プロスタグランジン生合成抑制剤)です。小児の解熱剤と同じ作用です。 冷やして炎症を抑えますので、体が冷えます。その時は痛みが治まりますが、冷え症がひどくなります。 また、葛根湯は胸から上が火照ってのぼせて熱があって張っている時の漢方ですので、カゼの初期でも熱の出せる人の漢方です。熱の出せない人や、急性期をすぎて熱が下がっている人、長引いている人には好ましくありません。そんな人には補中益気湯が有効です。 インフルエンザにかかっても37.3℃しか出せない冷え症の女性が、葛根湯とロキソニンで冷やしまくって、冷え症を悪化させて、寒気が残ってしまったのでした。恐い恐い。 母の問診表に毒多ぁの赤青ボールペンで説明 熱の初期はJ01葛根湯→熱が出せなければJ41補中益気湯 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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