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カテゴリ:アトピー
「ステロイド薄めてください」
「じゃあ1:4にしますね」 1才頃から全身ガサガサでステロイド(中身は不明)を塗っていた2才の男の子。皮膚科で食事は関係ないと言われておりましたが、1才半から当科に通院し始め、やっと1才9ヵ月で血液検査をしたら、IgE:80、胡麻3、卵白2、大豆1、バナナ1、ピーナッツ1、トマト1、ジャガイモ1、でした。 遅ればせながら、除去食+インタールを開始したら、徐々に皮膚がきれいになって、皮膚科の軟膏(ステロイドらしい)を当科から処方することになりました。 mediumのステロイド3種類(ロコイド、キンダベート、アルメタ)の中から選んでいただいたら、アルメタが相性が良いということで、アルメタをプロペト(眼科用精製ワセリン)と1:1で薄めて処方いたしました。3ヵ月程で1:1.5に薄め、6ヵ月ぶりの検査でIgE:45、胡麻3、卵白1、ピーナッツ1、その他0、となったら母親は自信が出たようで、1:4まで薄めることができました。 ステロイドを使用する場合に、同じ強さでも、メーカーによって相性がありますので、合うメーカーを選ぶ必要があります。 減量する場合にも、時々塗るようにする場合と、非ステロイドの軟膏などで徐々に薄める場合とがあります。 いきなり中止する場合には、リバウンド(皮膚感染症)対策(殺菌消毒)が必須です。 もちろん、いくらステロイドが嫌いでも、ステロイドを止めるよりも先に、もともとのアトピー対策が必要であることは言うまでもありません。 今回は、母との信頼関係ができるまでに8ヵ月を要しました。 えっ?、8ヵ月は短いのか長いのかって?、現在すでに、お腹の中の次の児の食事指導に移ってますので「間に合った!」という感じでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年04月25日 22時40分36秒
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