|
カテゴリ:マイコプラズマ
「ジスロマック処方してください」
「ちょうど1週間ごとですね」 「このままでいいんでしょうか」 「最後は自力だからね」 「どうすればいいんでしょう?」 「黄耆建中湯でも試してみましょう」 年始から、全身に大豆大~ソラマメ大の貨幣状湿疹のある6才の男の子。病院を変えても良くならないと2月中旬から当科に来ましたので、アトピー+皮膚感染症を疑い、あれやこれや試しましたが、軟膏は全く無効、抗生剤(クラリス)内服が少し効く程度で、どんどん悪化してきました。 先月末に、血液検査をしたら、イムノカードマイコプラズマ抗体(+)、IgE:38、RASTすべて0、TARC528、ミノペン+デカドロン点滴で、一気に皮膚が乾燥してきれいになりました。 もともとのアトピーはそれほどでもなく、マイコプラズマ感染による皮疹でした。 その後、ジスロマック(3日内服すると1週間効く抗生剤)を処方したら、1週間だけ皮膚がきれいで、1週間すると皮膚炎が再燃し、1週間毎に受診するようになりました。 マイコプラズマの皮膚炎には軟膏は効きません。8才未満では(歯の黄色くなる)ミノマイシンも使用しにくいし、抗生剤よりも、最後は自力なので、試しに、免疫力を高める黄耆建中湯を処方してみました。 えっ?、その後はどうなったのかって?、受診しなくなりましたので、黄耆建中湯+クラリス少量で何とかなっているようです。でもマイコはしぶといからね。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年05月02日 23時12分31秒
コメント(0) | コメントを書く
[マイコプラズマ] カテゴリの最新記事
|