|
カテゴリ:食物アレルギー
「点滴してください」
「イムノカードマイコプラズマ(+)なんですね」 「今忙しいからって断られました」 「しないこともないけど・・・」 「この点滴には乳成分は入ってませんよね!」 「クリンダマイシンですが・・・」 「内服にも乳成分は入っていないですよね!!」 「入ってませんが・・・」 「この児はミルクアレルギーなんです!!!」 「ミルクの数値は?」 「知りません・・・」 「杉(+4)、ダニ(+3)、ミルク(+2)です」 1ヵ月前から鼻汁・咳嗽が続いている4才の女の子。1週間前から38~39℃の熱が続き、小児科でマイコプラズマ(+)なので抗生剤を2つも!(クラリス+メイアクト)内服するように言われ「点滴を断られたので」点滴して欲しいと受診しました。 ミルクミルクと騒ぐので訊ねたら、保育園で牛乳除去中だそうです。 よくよく聞いたら、2年前に軽度のアトピーがあって、血液検査で牛乳が陽性でしたが、ミルクでアナフィラキシを起こしたわけでもなく、検査値も覚えていないそうで、牛肉や他の乳製品は気にしていないようです。 念のためのアレルギー検査では、IgE:94、杉4(19.8)、ダニ3(5.71)、ミルク2(2.45)、チーズ1(0.46)、牛肉≦0.34、でした。 食物アレルギーはごく軽度で、母が牛乳に気を取られている間に、すでに環境アレルゲンの年令に入っていたのでした。 今回の症状は、杉花粉症+マイコプラズマのスーパー抗原によるダブルパンチと思われました。 学童期から上昇するはずの杉花粉が4才ですでに(+4)は重症です。来年以降も2~4月はひどい目にあうでしょう。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[食物アレルギー] カテゴリの最新記事
|