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カテゴリ:胎児・胎内環境・発達
「待合で腕が抜けちゃったんですよ」
「お口アーンして」 「先生入れれますかぁ~?」 「ミミとハナ診せてね」 「右の肘なんですけど!」 「もう入ってますよ」 「???」 アトピーと喘息で時々受診する1才9ヵ月の男の子、IgE:148、大豆3(4.56)、卵白2(3.09)、猫2(1.60)、ミルク2(0.92)、バナナ1(0.52)、小麦1(0.52)、ソバ1(0.40)。待合室で待っている間に右肘関節が外れてしまいましたので(2度目らしい)、診察室に呼びました。 ふつうに胸腹部・咽頭・耳道・鼻腔・の順に診察し始めたら、母が(肘を診ないので)不安そうに「右肘を入れることはできるんですか?」と問いただしてきましたが、無視して診察を続け、母親が毒多ぁの顔を睨んだすきに一瞬で徒手整復してしまいました。 外科系と違って小児科医が鼻高々になる場面はあまりありません。数少ないチャンスが小児肘内障です。 虚栄心の強い毒多ぁは肘内障が来ると「シメシメ母親から良く見られるチャンス!」とほくそ笑んでおります。中身の無い医者は危険だね。恐い恐い。 えっ?、肘が外れやすい児はアトピーと関係あるのかって?、触った感じがぷよっとして、あちこち緩んでる児は、妊娠中から、水っぽい物、柔らかい物を食べていることが多いようです。 採血の時に皮膚と血管が柔らかくて採血しにくい時「乳製品とか果物とか食べませんでしたか?」と聞くと「妊娠中にたくさん食べてました」という答えが返ってきます。 硬くて火の通ったものを食べると締まった体になり、色の濃い物を食べると血色が良くなり、色の白い物を食べると青っ白い体になります。 人間の体は食べ物でできているからね。その通りになるね。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年12月09日 01時14分42秒
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