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カテゴリ:医療・制度・法律
「母は病院が嫌いなんです」
「心電図検査してもいいですか?」 「どこか悪いんですか?」 「今夜心臓が止まるかもしれません」 「紹介状書いてください」 若いころから一度も病院にかかったことがない独り暮らしの87歳の女性。 正月に娘が訊ねて行ったら「12月初めから喘鳴と背部痛がある」とのことで、亀クリに来ました。 35.1℃、116/48mmHgP68、SpO2:94%、特に所見はありませんでしたが、聴診で脈の結滞がありましたので「心電図検査を」お願いいたしました。 徐脈(≒38/分)と2度の房室ブロックを認めましたので、お向かいの総合病院に紹介状をご用意いたしました。 心電図の解析所見にT波異常(側壁心筋虚血の疑い)・T波異常(下壁心筋虚血の疑い)とありましたが、救急車は呼びませんでした。 えっ?、向かいの病院なのに救急車は必要ないだろうって?。 10年ほど前、80代の心筋梗塞の女性を(紹介状を持って)自家用車でN赤病院に行かせたら循環器内科部長から厳重抗議を受けたことがありました「どんなに近くても心筋梗塞が疑われたら必ず救急車を呼ぶように!」。 今回は救急車を呼ばなくても叱られませんでした。お向かいだからね。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年02月01日 23時08分36秒
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