|
カテゴリ:医療・制度・法律
「コレステロールの薬は必要なんかな?」
「いらないでしょう」 「コレステロールの値は変わらんのに」 「悪玉ですね」 「そうなんや」 「最近はL/H比っていう武器もあるしね」 喫茶店で近くのオヤジに聞かれました「コレステロールの値が高くないのに最近急にコレステロールの薬を内服しろって言われている」とのことです。 毒多ぁが研修医の頃は総コレステロールは250までが正常でした。260を超えると「そろそろ内服を」でしたが。20年前くらいから総コレステロールの正常値が150~219に引き下げられましたので、220以上あると内服を勧められるようになりました(みんな努力は嫌いだからね)。 10年くらい前から総コレステロールの値は低くても、悪玉コレステロール(LDL)の値が高いと内服を勧められるようになりました。 さらにここ3年くらいは、悪玉(LDL:70~139)と善玉(HDL:40~80)の比率(L/H比)が問題視されるようになりました(L/H<1.5)。数値が低くてもL/H比が2以上あると内服を勧められてしまいます。毒多ぁの数値なんて(95/36≒2.64)犯罪です。恐い恐い。 そういえば、先日、80歳の男性が、総コレステロ-ル131、LDL80、HDL33と低いのに、L/H比が2.42と高めだというだけで、年余にわたって高コレステロール薬を内服し、大好きな肉を絶って、胃癌になってしまいました。 80歳で好きな肉をやめる必要はありません。L/H比で内服する必要も、もちろんありません。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[医療・制度・法律] カテゴリの最新記事
|