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カテゴリ:便秘・腸内環境・腸内細菌
「かか亀ちゃん今どこにいるの?」
「今お茶してます」 「旦那が脂汗流してお腹痛がってるの」 「すぐに行きます」 以前大腸術後に腸閉塞既往のある60歳の男性。休診日の夕方に喫茶店でお茶をしていたら奥様からSOSのコールがありました。 救外と入院は嫌とのことでしたので、早速診察をしたら鼓腸を認め、明らかに腸炎+便秘(おそらく麻痺性イレウス)の状態と思われました。 外科的なものではなさそうでしたので、グリセリン浣腸60ml×3回で、やっと、夜半には排便・排ガスがあり改善しました。 あとでそっと訊いたら、健康オタクの奥様に「G発事故以来海草を大量に食べさせられていた」らしいです。海草はヨード分(安定ヨウ素127 I)が多いからね。 海草や豆類などの繊維質の多いものは医学的には「膨張性下剤」です。腸が冷えて動きの悪い人は腸閉塞になることがありますので、注意が必要です。以前白インゲン豆ダイエットで腸閉塞になった60歳の女性も居りました。 にがりダイエットも下剤です。にがりの主成分は主に塩化マグネシウムですが、マグネシウムは「塩類下剤」です。青菜に塩(浸透圧)の原理で便の水分量を増やして排便を促します。 シャングリラダイエットのオリブ油は「小腸下剤」です(糖や脂質が腸内で醗酵すれば膨張性下剤)。多量の植物油が消化吸収不全をきたして、排便を促します。 たいていのサプリ(や健康食品)は腸の弱い人(冷えて便秘する人と腸管アレルギーの人)にとっては腸閉塞の危険が潜んでおります。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年04月18日 01時03分09秒
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