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カテゴリ:マイコプラズマ
「昨夜から吐き続けてるんです」
「尿ケトン(3+)です」 「それはなんですか?」 「二日酔い状態です」 「原因はなんですか?」 「マイコプラズマ(+)です」 昨夜から頻回に吐き続けている5才の女の子。鼻粘膜と咽頭扁桃が腫脹し、顔色不良でぐったりしておりますので、さっそく点滴をしました。 ソリタT1:800mlでやっと利尿があり、尿ケトン(3+)でしたので、アセトン血性嘔吐症(大昔は自家中毒)の説明をしました。 多量に飲酒をした翌日は、アルコールで利尿が増えて脱水し、アルコールの代謝産物のアセトアルデヒト(非常に気持ちが悪くなるケトン体の一種)が多量にたまって、二日酔いになります。 実験動物の脳をツンツンと刺激すると、脂肪の代謝産物のケトン体が多量に出ます。 ストレスに弱い児は、ストレスによって、糖のかわりに脂肪が燃焼して、ケトン体がたまり、飲酒をしなくても二日酔い状態になります。 二日酔いの特効薬は、水です。脱水を改善し、ケトン体を尿に洗い流せばよいのです。口から飲めなければ血管から飲ませます。 えっ?、今回のストレスの原因は何だったのかって?、イムノカードマイコプラズマ抗体(+)でした。 IgE:84、ダニ4(38.4)、HD4(35.6)、ミルク3(5.71)、犬2(1.26)、卵白1(0.58)、オボムコイド1(0.57)、バナナ1(0.38)、小麦1(0.37)、杉・イネ科・ブタクサ≦0.34。 ここ1ヵ月間で、嘔吐(下痢)脱水で点滴した7名は、全員マイコプラズマ(+)でした。 マイコプラズマのスーパー抗原。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年05月29日 22時31分56秒
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