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カテゴリ:おたふくかぜ
「年末から耳下腺炎を繰り返してるんです」
「反復性耳下腺炎ですね」 「検査してください」 「マイコプラズマ(+)です」 「口唇のガサガサは?」 「カビですね」 年末から口唇ガサガサ発赤腫脹と耳下腺炎を繰り返している7才の男の子。2・3日前から再び唇はガサガサのたらこ唇、両耳下部が腫れてきたので受診しました。 口唇は(おそらくステロイドの塗りすぎで)カビだらけ。耳下腺ばかりでなく、鼓膜発赤と鼻粘膜および咽頭扁桃の腫脹充血を認めましたので、血液検査を行ったら・・・ やっぱりイムノカードマイコプラズマ抗体(+)でした。ムンプスIgG抗体4.9(+)、ムンプスIgM抗体0.09(-)、IgE:43、マラセチア2(2.42)、イネ科・雑草・カビ・杉・ダニ・HD・猫・犬・ピティロスポリウム・トリコフィトン・黄色ブドウ球菌≦0.34。すでにおたふくは罹患済み。口唇はやはりカビ(マラセチア)でした。 おたふくには流行性耳下腺炎と反復性耳下腺炎があります。 流行性耳下腺炎はムンプスウィルス(耳下腺が好き)によるもので、1回きりで、予防接種で防げます。 反復性耳下腺炎はムンプスウィルス以外の病原体によるもので、どの風邪にかかっても耳下腺炎になります(耳下腺が弱点)。 最近、反復性耳下腺炎が重症または頻回だった児は全員イムノカードマイコプラズマ抗体(+)でした。 マイコプラズマは弱点を攻めてくるからね。マイコプラズマのスーパー抗原。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年07月05日 01時23分49秒
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