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カテゴリ:食物アレルギー
「イクラで蕁麻疹が出ました」
「イクラ(+2)です」 「1回も食べたことありません」 「妊娠中は?」 「嫌いなので食べてません」 「よほど素因的に強いんでしょうね・・・」 今年6月にマイコプラズマ気管支炎で点滴(イムノカードマイコプラズマ抗体(+)した後、実はアレルギー体質が強いという検査結果を聞きに来ていなかった5才の男の子。 IgE:571、杉6(188.0)、ダニ4(18.8)、HD3(17.0)、猫3(15.3)、ヒノキ3(14.4)、シラカンバ3(6.43)、イネ科3(6.19)、犬2(1.69)。 4ヵ月ぶりにゼーゼーして受診しましたので「アレルギー体質強いです」と説明したら「この前イクラで蕁麻疹が出ました」とのことでしたので、食物アレルゲンなどを再検査しました。今回もイムノカードマイコプラズマ抗体(+)。 IgE:373、ホウレンソウ2(2.84)、雑草2(1.64)、メロン2(1.52)、イクラ2(0.80)、卵白・サケ・サバ・イカ・卵黄・オボムコイド・タラコ≦0.34。 イクラだけ陽性で、イクラ(魚卵)周辺のアレルゲン(卵・鮭)はすべて陰性でした。妊娠中から6年間、母子ともに、全くイクラは口にしておらず、母がタラコ好きという以外には、何らヒントはありません。 ときどき「まったく食べていないのに何で陽性なんですか?」って抗議を受けますが、食べていないのに陽性のほうが(ごく微量のものに反応する?)より素因的に強いものをもっているので危険と言えます。 たとえば、過食でコレステロールが高いのは当たり前ですが、やせ型で粗食の人が「何でコレステロールが高いんですか!」と怒られるのと一緒です。もともと「家族性高コレステロール血症」という遺伝的素因を持っておりますので、食べていないのに数値が高い人はより危険です。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年11月20日 00時27分17秒
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