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カテゴリ:蕁麻疹・紅斑・紫斑
「2週間前から蕁麻疹が治りません」
「ミミハナノド赤いですね」 「変なものは食べてないんです」 「マイコプラズマ(+)です」 10/26から全身(特に頸部~体部)に蕁麻疹が↑↓出ている4才の女の子。ペリアクチン・ザジテン・トランサミン・内服、デロモゾール・パルデス・塗布しても良くらないので受診しました。 前医では「何か食べた?」と聞かれたそうですが、思い当たるものはなかったそうです。 鼓膜発赤と鼻粘膜および咽頭扁桃の腫脹充血を認めましたので、検査したら、イムノカードマイコプラズマ抗体(+)でした。 症状は、ジスロマック内服で、すぐに良くなってしまいました。 IgE:66、杉・ダニ・HD・牛・犬・卵白・ミルク・小麦・ソバ・大豆≦0.34 蕁麻疹は皮膚の直下の毛細血管に起きるアレルギーです。軟膏はあまり効きません。アレルゲンの除去が大切です。 蕁麻疹が食べ物で出ることは稀です。食べ物が原因の場合には、すぐにわかります。「生まれて初めて食べた」「いつも1個なのに100個食べた」「生で食べてしまった」「腐ってた」あっあれだって、わかります。 環境アレルゲンの場合にもすぐにわかります。「隣で農薬を撒いたらボコボコ出た」「殺虫剤を撒いたらボコボコ出た」「洗剤や化粧品を変えたら出た」「猫や犬に触れたら出た」あっあれだ!ってすぐにわかります。 思い当たるものがなければ感染症(病原体がアレルゲン)です。菌毒素(スーパー抗原)を出す、マイコプラズマや溶連菌やブドウ球菌が蕁麻疹(あるいは紅斑や紫斑などの血管に起きるアレルギー)を起こしやすいです。 マイコプラズマのスーパー抗原。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年12月04日 02時44分14秒
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