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カテゴリ:予防接種
「卵の数値どうでしたか?」
「わずかに下がってますね」 「インフルエンザ打てますか?」 「えっ?数値関係なく打てますよ」 「大丈夫でしょうか?」 「打ってみなければわかりません」 生後10ヵ月から卵を食べると口周囲が赤くなる1才4ヵ月の男の子。1ヵ月前から外出すると涙目になるので近医を受診しましたが・・・ IgE??、卵白5.64、ミルク・α-ラクトアルブミン・β-ラクトグロブリン・カゼイン≦0.34 症状が改善しないので亀クリを受診しました。 鼓膜発赤と鼻粘膜および咽頭扁桃の腫脹充血を認めましたので、検査したら、イムノカードマイコプラズマ抗体(+)でした。 症状は、クラリス+ザジテン+ムコダインですぐに良くなりましたが・・・ IgE:252、卵白3(5.22)、卵黄1(0.54)、ピーナッツ1(0.49)、HD・小麦・ソバ・大豆・鶏肉・バナナ・オボムコイド≦0.34。 インフルエンザワクチンを接種してほしいと再診しました。近医で、卵アレルギーはだめと断られたようです。 卵白(+3)でしたので、もちろん、接種しました。 えっ?、卵アレルギーなのに打っていいのかって?。もちろんです。亀クリでは卵白(+5)の児3名に接種したことまであります。 ときどき、電話で「卵アレルギーなんですが打てますか?」と問い合わせが来ると「お宅の冷蔵庫には卵は入ってますか?」と聞いてみます。「冷蔵庫に卵あります」という返事が来たら「家に卵をもちこめるんなら卵アレルギーではありませんね」と言ってやります。 インフルエンザワクチンに含まれる卵成分はナノグラム(10億分の1g)単位です。「部屋の隅で卵を焼いたら向こうの隅でゼーゼーした」「卵料理をしたエプロンで抱っこしたら全身真っ赤に腫れた」というような極々微量の世界の話です。 お断りするのは卵などを食べて(あるいは触れただけで)アナフィラキシーを起こし、救急車のお世話になったことのある児だけです。生後10ヵ月から卵を食べると口の周りが赤くなる児はお断りする理由にはなりません。 えっ?「インフルエンザワクチンは命がけで打て」って説明してるだろうって?。それは「卵」の説明ではありません。「卵」よりも「水銀」と「ホルマリン」が含まれていますので、金属アレルギーと化学物質過敏症の人には、命がけで打っていただいております。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年12月08日 21時59分06秒
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