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カテゴリ:マイコプラズマ
「明日までに治してください」
「何かご用事があるんですか?」 「籠球大会があります」 「マイコプラズマ(+)です」 鼻炎で年に1回春だけ来る13才の女の子。珍しく11月に受診しました。 3日前から咽頭痛・鼻汁・関節痛・腹痛があり、熱が37.9℃に上がったが、籠球大会があるので明日までに治して欲しいとのご要望です。 鼓膜発赤と鼻粘膜および咽頭扁桃の腫脹充血を認めましたので、検査したら、イムノカードマイコプラズマ抗体(+)でした。 症状はミノペン点滴+ジスロマック内服で、すぐに良くなってしまいました。 IgE:95、杉2(1.85)、イネ科・ブタクサ・ヨモギ・シラカンバ・ダニ・HD・猫・犬・ヒノキ≦0.34 マイコプラズマはウィルスと細菌の中間の構造をしているので、ふつうの 抗生剤が効きにくいのと、菌毒素(Mycoplasma arthritidis derived mitogen)を出すのが特徴です。 マイコプラズマは、うつるかといえばうつりますが、健康な人にとってはただのカゼです。なんでもありません。 しかし、弱っている人と、アレルギー体質の強い人にとっては恐ろしい毒病原体です。Tリンパ球をぶっ壊し、サイトカインをまきちらし、多彩な症状を発現します。 御公務で弱っている方、御学友に苛められている方は要注意です。恐い恐い。 えっ?。御公務もないし。御学友も居ない?。ならば、免疫力が低下して、マイコプラズマにやられるのは、冷えと疲れとイライラと睡眠不足と食べすぎと飲みすぎと・・・ えっ?。そんなに恵まれていない?。じゃあ、寒い・ひもじい・辛い・苦しい・金がない・・・もうすぐ年末だね。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年12月17日 01時47分43秒
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