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カテゴリ:ヘルペスウィルス
「帯状疱疹が全然良くなりません」
「末期的状態ですね?」 「病気もストレスもありません」 「点滴すると良くなりますよ」 「何の点滴ですか?」 「ヘルペスウィルスの点滴です」 「お願いします」 「マイコプラズマ(+)です」 10日前から咳嗽と右肋間帯状疱疹のある54才の女性。近医でバルトレックス内服とアラセナ軟膏塗布しても全然良くならないと受診しました。 右の鼻粘膜の腫脹充血と咽頭発赤を認めましたので「末期状態の人がなる病気です」「かなり弱ってますね」と言ったら「ぜんぜん弱ってません」とのことでしたが「ピリピリ痛いのが耐えられないので早く治してほしい」とのことでしたので、早速ビクロックス+ミノペン点滴とバルトレックス+アラセナ軟膏を追加処方しました。ついでに補中益気湯も。 えっ?、どうして点滴にミノペンを入れたのかって? 血液検査で、イムノカードマイコプラズマ抗体(+)だったからです。IgE:1047。 帯状疱疹は、子供のころに罹った水痘帯状ヘルペスウィルスが神経根に潜んでおり、免疫力がかなり弱ると吹き出すものです。毒多ぁも、23才の時に1週間徹夜したら、左坐骨神経に帯状疱疹が出て、東北大の皮膚科で「きれいだね」と言われてお尻の写真撮影をされたことがありました。 今回の患者さんには何の事件もなかったようで、免疫低下の原因はマイコプラズマ感染でした。10日後に「一旦良くなったのが少しぶり返した」と言って再診しましたので、ジスロマックを追加処方したら、すっかり良くなってしまいました。 マイコプラズマのスーパー抗原。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年12月22日 01時55分40秒
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