|
カテゴリ:インフルエンザ
「熱と咳があります」
「インフルエンザ抗原A(+)です」 「1才未満は薬はないんですよね?」 「内緒で2日分だけ処方します」 「???」 生後1ヵ月から頭部ガサガサ顔が赤く、生後2ヵ月で顔が真っ赤になって12/6に受診した男の子。 その後卵と大豆を除去したらかなりきれいになっておりましたが・・・ 昨朝から咳嗽、昨夜から喘鳴と熱37.3℃あり受診しました。37.7℃、7kg。 鼻粘膜と咽頭に軽度発赤を認めましたので、検査したら、インフルエンザ抗原A(+)でした。 タミフルds0.7gを2日間(4回分)だけ処方して「なるべく飲まないでね」何とか乗り切りました。 えっ?。タミフルは1才未満は禁止だろうって?。その通り!。脳中濃度が上昇しやすいので1才未満(特に8kg未満)は危険です。 しかし、脳中濃度が上がりやすいということはそれだけ良く効くということにもなります。きちんきちんと内服して脳中濃度を上げすぎることがなければ良いだけのことです。 インフルエンザウィルスは16時間で1万倍、24時間で100万倍に増えます。脳炎になるのも、タミフルが効く(23%増殖を抑える)のも初めの48時間が勝負です。3日過ぎたらどうでもいいです 母親には「とりあえず1回だけ内服して」「12時間後ぐったりしてたらもう1回内服してね」「元気ならばなるべく時間を空けてね」「ぜんぜん元気ならば初めっからいらないからね」ひだ薬局にも母親にはいつも通り説明済みと連絡して処方箋を発行しました。 タミフルは脳炎や肺炎を救う大切な薬です。ベランダから飛び降りる元気のある児にはもともと必要ありません。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[インフルエンザ] カテゴリの最新記事
|