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カテゴリ:漢方・東洋医学・アロマ・まこも
「漢方処方してください!」
「えっ?」 「NHKで放送したんです」 「何の漢方ですか?」 「漢方なら何でもいいです」 「とりあえず黄耆建中湯処方します」 「補中益気湯ではだめですか」 「あれは大人の虚弱児用です」 生後から軽度アトピー、少しだけ喘息の2才の男の子(IgE:46、カビ・ダニ・HD・卵白・ミルク・小麦・大豆・トマト・バナナ・黄色ブドウ球菌≦0.34、TARC:1495)。 NHKのアサイチとかいう番組で、漢方薬特集を放送したので処方してほしいと受診しました。母は「補中益気湯」愛用者です。 冷え症虚弱児でしたので、「小建中湯」に黄耆を加えた「黄耆建中湯」を処方しました。 小建中湯は冷え症虚弱児の芯を温める漢方で、芍薬、桂枝、大棗、甘草、生姜を含みます。 単なる冷え症だけではなく、免疫力が低下し、皮膚症状を伴う、創傷治癒の遷延、慢性化膿巣など、治りにくい場合には、小建中湯に治癒力を高める黄耆を加えた「黄耆建中湯」を使用します。 熱の出せない冷え症虚弱児の小建中湯や黄耆建中湯に対して、治癒力のある(熱の出せる)人の漢方が小建中湯に葛根と麻黄を足した「葛根湯」です。 葛根湯は熱の出せない人には強すぎます。熱の出せない人には葛根湯を処方してはいけません、小児なら小建中湯か黄耆建中湯、年長者なら補中益気湯です。恐い恐い お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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