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カテゴリ:気管支喘息
「退院後もだるくて登校できないんです」
「脈拍速いですね」 「吐き気と頭痛もあるんです」 「テオドールやめれば良くなりますよ」 「ずっと微熱なんです」 「マイコプラズマ(+)です」 生後からアトピー+喘息でテオドールを内服している10才の女の子(IgE1284、ダニ>100・スギ>100・犬23.5・(3)、卵白16.2・(2)、HD5.40・オオアサガエリ4.85・(1)、小麦3.05・大豆2.40・猫1.73・クラドスポリウム1.41・ブタクサ1.15・蟹1.03・ペニシリウム1.01・(±)、ミルク1.00・鮭0.94・ハルガヤ0.89・米0.89・牛肉0.89・アルテルナリア0.86・マグロ0.84・鶏肉0.76・チェダーチーズ0.74・ヨモギ0.55・エビ0.54・カンジダ0.53・アスペルギルス0.52・(0)。 2/20~2/25まで地元の病院に入院しましたが、その後も頭痛・倦怠・吐き気が強く登校不能として受診しました。診るからに皮膚はカビだらけで・頻脈を認めました。 鼓膜発赤と鼻粘膜および咽頭扁桃の腫脹充血を認めましたので、検査したらイムノカードマイコプラズマ抗体(+)でした。 IgE:1509、HD6(181.0)、ダニ6(174.0)、杉5(79.7)、シラカンバ4(40.1)、ヒノキ3(6.48)、犬2(3.20)、カビ1(0.64)、イネ科・雑草≦0.34 症状は、ソリタT1:200ml+ミノペン+デカドロンですぐに良くなってしまいました。 テオドールを(症状がなくても)ずっと内服していればそのうち治る。というRTC(round the clock)療法は10年前くらいに廃れておりましたが、山奥では生き残っておりました。 テオドールは蓄積しやすく、心臓に負担がかかり、女の子では血中濃度が高くなくても頻脈や頭痛・吐き気の出る児がおります。 今回はマイコプラズマ感染症 ⇒ (マイコプラズマの治療はせずに) ⇒ テオドール(テオフィリン)増量 ⇒ テオフィリン中毒、でした。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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