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毒多ぁ亀山の小児科日誌

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2012年04月06日
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カテゴリ:食物アレルギー
「血液検査してください」
「何か除去してるの?」
「園で牛乳1日おきにしてもらってます」
「???」
「K小入学したらどうしたらいいでしょう?」
「もともと必要ないと思います」
 3年前、3才の時に脱水して点滴したついで血液検査した6才の女の子。
 3年前:IgE:128、杉3(4.24)、HD2(1.57)、ミルク2(1.56)、ダニ2(1.52)、小麦2(0.82)、卵白2(0.76)、カビ・猫・犬・ソバ・大豆・黄色ブドウ球菌≦0.34
 すでに3才だったので「お菓子食べすぎ注意ね」「花粉は相当強そうです」「お掃除もこまめにね」という程度の説明で、まさか園で除去食「牛乳1日おき」をしているなど、全く知りませんでした。何にも症状ないしね。
 4月から小学校入学するのに「血液検査の結果で除去を決めたい」というバカなことを言っているので、お断りしました。
 除去の決め手は数値ではありません。症状です。3才で(+2)程度では、症状がないのに除去するということはありません。
 妊娠中から2才までが食物アレルゲンの時期ですので、亀クリでも2才まではかなり気合を入れて指導します。
 2才過ぎたら、よほど症状があって数値が高くなければ、ほどほどです。乳児期からの除去食を緩めていく時期ですので、好き放題食べていて何も症状のない3才児が、検査で陽性だからといって、いきなり除去食ということはありません。
 もともと除去食の始まりは、20年以上前、札幌の蕎麦給食で死んだ児がいたのを受けて、死ぬ児を救いましょう、という制度です。
 うちの児は「2個食べると苦しくなるけど1個なら大丈夫です」「毎日なら出るけど1日おきなら大丈夫です」「生では出るけど加熱すると大丈夫です」「A店のは大丈夫ですがB店のはダメです」という症状の観察が大切です。
 除去をお願いする場合でも「家ではこのぐらい除去してます」「園ではこのくらいできます」。どこかで妥協します。折り合いがつかない場合にはインタールなどの併用もありえます。
 いろいろ説明したら、入学後の牛乳除去は中止。血液検査もナシになりました。もともと不必要だったからね。恐い恐い。





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最終更新日  2012年05月09日 01時23分53秒
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