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毒多ぁ亀山の小児科日誌

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2013年03月05日
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カテゴリ:食物アレルギー
「ハワイに行くので薬出してください」
「何の薬?」
「かぜ薬2ヵ月分」
「アトピーの薬はいいですね?」
「ハワイに行っても大丈夫でしょうか」
「インタール内服して3ヵ月後再検査って覚えてませんか?」
「えっ?じゃぁインタールも出してください」
 生後1ヵ月からアトピー性皮膚炎があり近医でステロイド塗布し、生後5ヵ月に粉ミルクで口周囲が真っ赤になって、亀クリで除去食+インタールの指導をしたことのある2才の男の子。
 生後5ヵ月:IgE:47、ミルク3(7.10)、卵白3(6.20)、HD・小麦・米・大豆・エビ・ジャガイモ・サツマイモ≦0.34
 生後6ヵ月前で血液検査が陽性なのは重症と説明したのに、結局インタールは内服せず、あまり通院もされませんでした。
 生後9ヵ月:IgE:88、ミルク3(14.4)、卵白3(12.0)、ダニ3(4.37)、小麦2(1.34)、大豆・豚肉・牛肉・ジャガイモ・鶏肉・バナナ≦0.34、TARC:530
 1才1ヵ月:IgE:116、卵白3(16.2)、ミルク3(15.7)、チーズ3(15.2)、ダニ3(7.96)、オボムコイド3(6.25)、卵黄3(4.50)、小麦2(1.52)、ピーナッツ2(1.35)、大豆2(0.93)、犬2(0.77)、タラ1(0.49)、ω-5グリアジン・杉・胡麻≦0.34、TARC:3894
 数値も症状(体部ガサガサ)も悪化しておりましたので、除去が不十分と判断し「インタールを内服して3ヵ月後再検査」と説明したら、来なくなってしまいました
 8ヵ月ぶりに顔を見せたっと思ったら「ハワイに2ヵ月間遊びに行くのでいざという時の薬が欲しい」とのことでした。
 言われるままに抗生剤と解熱剤と整腸剤を処方しましたが、昨秋に、他院で受けた血液検査を持っておりました。
 1才8ヵ月:IgE:213、ダニ36.9、卵白24.6、ミルク17.8、オボムコイド14.0、犬2.45、小麦1.49、大豆0.46、杉・猫・カニ・エビ・イワシ・イクラ・ソバ・キウイ≦0.34
 何を考えているのかさっぱり分かりませんでしたので、特に説明もしませんでしたが、「除去はきちんとしてます」「小麦もきちんと無農薬のものです」と間の抜けたことを言っておりますので、昼休みに、念のために電話したら「ハワイの食べ物は大丈夫でしょうか?」と、またまたピントはずれなことを言いますので、聞いたら「ケトテンとポララミンは持っている」とのことでしたので、インタールを追加処方しました。
 2ヵ月間のハワイ遊興三昧から「帰国したら指導して欲しい」と言われましたので「一番大切な時期を逃しましたので診る気になりません」とお断りしました。恐い恐い。





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最終更新日  2013年03月24日 03時26分20秒
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