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カテゴリ:花粉症
「3年前からクシャミと鼻汁が」
「ミミとハナ少し赤いですね」 「耳鼻科では原因不明って」 「仕事場は?」 「印刷工場です」 「印刷にトウモロコシの微粉末?」 3年前からクシャミと鼻汁が一年中止まらない69才の男性。耳鼻科で原因不明と言われて、亀クリを受診しました。 咽頭発赤は認めず、鼻粘膜の軽度腫脹と右鼓膜の軽度発赤を認めるのみでした。 念のために検査したら、イムノカードマイコプラズマ抗体(-)、WBC3490(Eos:5.4%) IgE:26、杉2(1.89)、イネ科・雑草・カビ・ダニ・HD・トウモロコシ・蛾≦0.34 よくよく聞いたら、勤務先が印刷工場で、オフセット印刷機にパウダースプレーが装着してあるようです。 パウダースプレーは半乾きの印刷物が癒着しないように15~50μmのトウモロコシ(または小麦・ジャガイモ)微粉末をスプレーします。 粉じんの粒径は、30~100μmで鼻咽喉に影響、0.5~10μmで気管・気管支に、0~1.0μmで肺胞に影響します。 印刷工場のトウモロコシ粉塵(15~50μm)は花粉(30~40μm)とほぼ同じで、PM2.5(~2.5μm)、タバコ煙(~0.1μm)よりも大きいのでした。 鼻炎症状は、ヒスタグロビン注、ジルテック+セレスタミン内服、リノコート点鼻を組み合わせて、何とか落ち着いておりますが、もちろん、産業医の資格のある毒多ぁは、粉じん対策(局所排気+防じんマスク)も説明いたしました。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年04月17日 01時26分50秒
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