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毒多ぁ亀山の小児科日誌

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2013年05月15日
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カテゴリ:心・ストレス
「アトピーじゃないので何を食べてもいいって」
「アトピー+皮膚感染症です」
「どうすればいいですか?」
「殺菌消毒+保湿+ほどほどで」
 2才から全身ガサガサで「乾燥肌」の診断でキンダベート+プロペト+レスタミンを塗っている4才1ヵ月の女の子。
 今年4月から全身発赤ガサガサ↑、鼻汁・咳嗽・喘鳴・蕁麻疹が↑↓、アレジオンを内服しているが眠れないと受診しました。
 3才2ヵ月:IgE:12、MAST:アスペルギルス1.85(1)、ペニシリウム1.09・ギュウニク1.01・ハルガヤ0.82・オオアワガエリ0.79・スギ0.66・コムギ0.52・ミルク0.50・ソバ0.43・カモガヤ0.39・イヌ0.37・ピーナッツ0.36・カニ0.35・ラテックス0.34・ブタクサ0.34・ヒノキ0.32・ダイズ0.29・マグロ0.27・コナヒョウヒダニ0.26・コメ0.25・チェダーチーズ0.21・シラカンバ0.15・クラドスポリウム0.15・ヨモギ0.10・アルテルナリ0.10・カンジダ0.09・HD0.09・ハンノキ0.08・ランパク0.04・サケ0.03・エビ0.03・ネコ0.00・ケイニク0.00、RAST:イネ科・ハルガヤ・ブタクサ・スギ・ヒノキ・ヤケヒョウヒダニ・コナヒョウヒダニ・卵白・ミルク・小麦・大豆・卵黄≦0.34
 診た感じはアトピー性皮膚炎+皮膚感染症で、鼻粘膜が腫れ、一度だけ喘息と言われたことがあり、父親が杉花粉症とのことでしたので、やはりアトピーが疑われます。
 尋ねたらG病院の皮膚科で「アトピーではない」「何を食べても良い」と言われたので「家族は和食」なのに、児だけご飯を食べずに「卵・牛乳・ヨーグルト・パン・お菓子」などを「好き放題に食べている」とのことでした。
 簡単に食事指導「親子一緒に」をして、強酸性水消毒+保湿+非ステロイド消炎軟膏にしたら、良くなってしまいました。
 受精卵が3kgで生まれるまでに5000倍。生まれてから2才までに(3kg→12kg)4倍。計2万倍に大きくなる時期はどこにもありません。妊娠中から2才までの食生活で、一生の体質が決まりますので、妊婦と乳児期は食事指導「悪いものを減らすのが目的」に気合が入ります。
 2才を過ぎて物心がつくと「食べさせないのが目的」ではなく「悪いものを教える」「シツケで教育で看病」が目的となります。
 親子で体重が4倍違ったら、児がバナナ2本食べて牛乳2本飲んだら、大人は8本食べて8本飲む義務があります。
 たいていは「親はご飯なのに児はパン粥」とか「親は魚なのに児はレバーペースト」とか、違った事をすると児だけ病気になります。
 また、いつかは自分で食べ物を選ぶ時期が来ますので、自分で選べるように「教えることが目的」になります。ダメダメダメばかり言って、なぜダメなのか教えないと「悪いものばっかり食べる児」に育ってしまいます。食い物の恨みは恐ろしいからね。恐い恐い。





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最終更新日  2013年06月13日 00時45分00秒
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