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カテゴリ:気管支喘息
「胡麻はいつまで除去すればいいですか?」
「エゴマで眼が腫れたんでしょう?」 「胡麻が陽性なので胡麻除去してるんです」 「6才なので適当でいいです」 「適当って?」 「もう環境アレルゲンの年齢に入りました」 4才から喘息でシングレアを内服し、4才の時にエゴマで眼瞼浮腫があり、今年3月から胡麻除去を開始し、今年4月から花粉症でエピナジオンを内服している6才5ヵ月の女の子。 なぜか「胡麻除去はいつまで続ければいいですか?」と亀クリを受診しました。 5才10ヵ月:IgE:740、ダニ81.3、HD64.7 6才2ヵ月:IgE:?、胡麻25.0 6才4ヵ月:IgE:?、杉63.0、ヒノキ10.4、イネ科1.27、雑草1.27 軽度鼓膜発赤と鼻粘膜の強い腫脹充血と咽頭扁桃の腫脹充血を認めましたので、検査したら、イムノカードマイコプラズマ抗体(±)、鼻汁培養:Branhamella catarrhalis(1+)、H.influenzae(2+)、PSSP(1+)でした。 6才5ヵ月:IgE:662、ダニ5(51.8)、HD4(44.4)、胡麻4(25.1)、ソバ3(5.34)、小麦2(3.16)、犬2(2.81)、大豆2(1.59)、ピーナッツ2(0.99)、卵白1(0.58)、ミルク0.24 初診時は、アレルギーマーチの説明をして「本来ならば4才の喘息のときに血液検査を行って」「数値と症状を食い止めるのが普通」「(+4)→(+3)→(+2)くらいまで除去してもらえば◎」症状が軽微なので厳重ではなく出来る範囲で。アレルギーは複合汚染なので胡麻以外もほどほど注意を。 再診時は、耳鼻科の検査結果も持ってきてもらい、感染対策と環境整備の話。 再々診時は、喘息は「冷え」+「汚染」の説明。努力をすれば、いずれシングレアは不要となる。汚染については、ダニHDは下がっているので◎。食物については数値が下がり傾向で腸が丈夫になればいずれOKとなる。冷えについては熱が出せれば◎。解熱剤を使うと×。熱が出にくければ補剤を試用することもある。 3回に分けて説明しましたが、まだ母親の頭はパニックです。アトピー喘息は「治す」「治してもらう」よりも「ならない」のが普通と発想を変えるのが大切。 医者にかかってもアトピー喘息は治らないよ。なんてふつう医者が言うかなぁ。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年06月16日 10時18分48秒
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