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カテゴリ:軟膏・クリーム・外用剤・殺菌消毒
「手が痛くて痛くて痛くてつらいです」
「ミミハナノド赤いですね」 「なんとかしてください」 「マイコプラズマ(+)です」 「内服と消毒は嫌です」 「とりあえず軟膏3つ出します」 「良くなりました」 30代から手荒れ発赤ガサガサ掻痒が強く皮膚科で軟膏を塗布している61才の女性。GW後に血便があり大腸ファイバーを受けたが正常で、同じ頃からあかぎれがひどくなり、マイザー(very strong)軟膏を塗ってもどんどん悪化するので、なぜか亀クリを受診しました。 手掌は真っ黒で、いかにも黒カビだらけ、爪も凸凹カビだらけ、鼓膜および咽頭扁桃の発赤と鼻粘膜の強い腫脹充血を認めましたので、検査したら、イムノカードマイコプラズマ抗体(+)でした。 IgE:1179、イネ科4(35.0)、杉3(16.0)、ヒノキ3(3.91)、マラセチア1(0.55)、ブタクサ1(0.55)、トリコフィトン1(0.35)、シラカンバ0.32、黄色ブドウ球菌0.23、ダニ0.12、HD0.10、カビ・ピティロスポリウム≦0.10 抗生剤内服を勧めたら「イヤ」殺菌消毒を勧めたら「イヤ」「痛いのをどうにかして欲しい」とのことでしたので、マイザーより数倍弱いデルモゾールとプロパデルムとメサデルムを処方したら、デルモゾールで劇的に良くなってしまいました。 ステロイドの副作用でカビが生えますが、ステロイドを塗って悪いわけではありません。効く効かないよりも合う合わないが優先します。 今回は、マイコプラズマ感染で免疫力が低下しカビ繁殖~マイザーが合わなくてさらに白~黒カビだったようです。黒色真菌感染症はかなり末期的状態です。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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