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毒多ぁ亀山の小児科日誌

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2013年07月10日
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カテゴリ:マイコプラズマ
「むくみがどんどん酷くなるんや」
「なんて説明されてますか?」
「黙って画面見て薬だけなんや」
「ミミハナノド赤いですね」
「妻が死んだんや」
「点滴してもいいですか?」
「良くなるんかな?」
 6/23に妻が亡くなった翌日から四肢浮腫・疼痛があり、6/25から全身浮腫が出現したため、7/2に整形外科を受診した86歳の男性。
 何の説明もなく、セレコックス(鎮痛剤)とレパミピド(胃薬)を処方されましたが、どんどん浮腫が強くなるので、なぜか、亀クリを受診しました。
 眼瞼浮腫が強く眼がほとんど開けず、顔も四肢もブクブクに浮腫んでました。
 鼓膜と咽頭の軽度発赤および鼻粘膜の強い腫脹充血を認めたので、検査したら、イムノカードマイコプラズマ抗体(+)でした。
 症状はミノペン+デカドロン点滴2回とジスロマック~クラリス+アレグラ内服で、すっかり良くなってしまいました。
 IgE:76、抗核抗体<40、RF:3、CRP0.16、WBC4210、RBC383、Ht38.0、Hb12.4、Plt25.5、ALT17、TP6.5、Alb3.6、Cr0.62、Tcho130、LDL73、HDL37、TG162、尿蛋白(-)
 マイコプラズマは健康な人にとってはただのカゼです。感染るかといえば感染りますが、発病しません。健康保菌者でおしまいです。
 ところが、弱っている人にとっては恐ろしい病原体です。2年前にも「御公務でお弱りになったお祖父さま」と「御学友に苛められてお弱りになったお孫さま」がマイコプラズマ肺炎で〇内庁病院に入院されて話題になりました。
 最近、マイコプラズマ感染症で点滴した児は「乗鞍強制収容所拉致監禁」か「奈良京都USJ引き廻しの刑」の児ばかりです。
 伴侶の死は、地獄の学校行事にも匹敵するほどの過酷なストレスなのでした。恐い恐い。





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最終更新日  2013年08月03日 22時38分06秒
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