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2013年08月11日
カテゴリ：口腔アレルギー症候群
「パイナップルとキウイの検査してください」
「どうしたんですか？」 「学校給食で口が痒くなったんです」 「果物好きですか？」 「大好きです」 「離乳食は？」 「もちろん果汁で始めました」 4年前に足首の虫刺性皮膚炎で受診した際に、鼻粘膜の強い腫脹充血を認め、父親がAD+喘息でしたので「いずれ血液検査ね」ということにしていた8才の女の子。 2年前：IgE:2041､ﾀﾞﾆ6(339.0)､HD6(317.0)､杉4(32.5)､ｲﾈ科4(17.8)､ﾌﾞﾀｸｻ3(4.00)､動物1(0.40)､ｶﾋﾞ･ﾔﾌﾞｶ･蛾･黄色ﾌﾞﾄﾞｳ球菌≦0.34 時々カゼを引くと鼻炎が悪化して受診しておりましたが、今回は、給食のパイナップルとキウイで口が痒くなったので、学校から血液検査を言い渡されて受診しました。残念ながら「パイナップル」という項目はありません。 2年ぶり：IgE:3463､HD6(510.0)､ﾀﾞﾆ6(393.0)､杉5(68.4)､ｲﾈ科5(58.1)､ﾋﾉｷ3(13.3)､ﾌﾞﾀｸｻ3(5.55)､ｼﾗｶﾝﾊﾞ2(1.26)､ｷｳｲ2(1.24)､ﾄﾏﾄ2(0.72)､ｽｲｶ1(0.44)､ｵﾚﾝｼﾞ1(0.43)､ｲﾑﾉｶｰﾄﾞﾏｲｺﾌﾟﾗｽﾞﾏ抗体(+) あとで聞いたら、桃とメロンでも痒くなったことがあるとのことです。 以前K村の70才の女性が果物が大好きで果物ばかり食べていたら、ある日突然ブドウで口が痒くなり、それでも果物ばかり食べまくっていたら、すべての果物がダメになったこと(口腔アレルギー症候群：OAS:Oral allergy syndrome)がありました。 果物と花粉は交差性がありますので、花粉症の家系の人が果物を大量に食べるのは危険です。 昔の母子手帳には「離乳食は果汁で開始」とありましたが、花粉症の家系の児に果汁を与えるということは「将来花粉症にな～れ」というのと同じです。今は削除されております。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2013年09月08日 09時23分45秒
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