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カテゴリ:医療・制度・法律
「高山以外の人は診てません」
「IgG検査してください!」 「保険が利かないのでしてません」 「じゃあIgE検査してください」 「してるじゃないですか」 「違う項目をしてください」 「後は地元で掛かってね」 生後1ヵ月から頭部のガサガサが石鹸で悪化し石鹸中止で良くなったT県T市の男の子。 生後2・3ヵ月から首部・口周囲ガサガサジクジクし、近医でステロイド塗布していたら、1才過ぎてから良くなり、関節部のガサガサだけが残るようになりました。 血液検査はしてもらえず、1才11ヵ月に牛乳をやめたら、皮膚はすっかりきれいになり、今は、アロエ+ワセリンのみ塗布しているようです。 2才0ヵ月に、アマゾンでIgG検査キット(US BioTek)を見つけて、検査したら、陽性だったので、近医で頼み込んだら、IgE検査をしてくれたようです。 7/12 IgG:クラス5(ヨーグルト、チェダーチーズ)、クラス4(カッテージチーズ、カゼイン、卵白、牛乳)、クラス3(卵黄、グレープフルーツ、オレンジ、レモン、ブドウ)、クラス2(ホエイ、マグロ、スイカ、チリ)、クラス1(キウイ、メロン、ラム、アワビ、イカ、アボカド)、クラス0(牛、鶏、豚、リンゴ、バナナ、チェリー、ココナッツ、マンゴー、パパイヤ、モモ、パイナップル、イチゴ、ハマグリ、タラ、カニ、カキ、バラフエダイ、サケ、ホタテガイ、スズキ、エビ、カレーパウダー、ショウガ、マスタード、黒胡椒、バニラ)。 8/3 IgE:286、小麦0.33、卵白0.29、ミルク0.25、カゼイン0.22、ダニ0.11、卵黄・オボムコイド・ω-5-グリアジン≦0.10 隠れ型なので、意味は無いけれど、せっかく遠方から来たので検査してしまいました。 8/26 IgE:381、鶏肉0.16、イネ科0.11、杉・犬・大豆・トマト・豚肉・オレンジ・リンゴ・サバ≦0.10 えっ?どうして、高山以外は診てはいけないのかって?。保険のほうから「保険診療というものは、診察と検査と診断と治療が粛々と進むものである」「遠くから来てど~んと検査してど~んと投薬するのは保険診療にはなじまない」「遠方は診ないように」という指導を受けておりますので、高山以外はお断りしております(もちろん大きな専門病院では診ても構わない)。 えっ?どうして、いきなり来た隣県の児を診たのかって?。医師法では「門前払いをしてはいけない」という規定になっております。旅の人を偶然診察したら、応急処置をして、地元に戻す(紹介状を書く)ように。ということです。 断って良いのは医師自身の「病気」と「不在」だけです。1分でも受け付けを過ぎたら断ってもかまいませんが、時間内に来たらとりあえずの応急処置は必要です「酩酊はその事由にあらず」という記載もありますので、緊急時には少々の血中アルコール濃度は許容されるようです。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年09月18日 07時27分47秒
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