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カテゴリ:胎児・胎内環境・発達
「心臓の穴が閉じたんです」
「孔というよりは自然に閉じる弁のようなものですね」 1ヵ月健診で卵円孔開存を指摘され、生後1ヵ月半にRSV気管支炎で入院したことのある生後3ヵ月の男の子。 父が金属アレルギー、母がADで妊娠中から気を付けておりましたが、顔に発赤ガサガサがあり受診しました。 鼻粘膜と咽頭扁桃の腫脹充血を認めましたので、鼻汁培養を行ったら、MRSA(2+)を検出しました。 症状は、強酸性消毒+フシジンレオ塗布で良くなってしまいました。 生後1ヵ月で開いていた卵円孔が生後2ヵ月で閉じましたと喜んでいたので「閉じるのが当たり前です」と言ってやりました。 卵円孔は病気ではありません。胎児は、酸素を臍帯血から貰い、右心房⇒(卵円孔)⇒左心房⇒左心室⇒全身(体循環)に回りますが、出生と同時に呼吸すると右心房⇒右心室⇒肺動脈(肺循環)から酸素をもらいますので、弁のような構造をした卵円孔は自然に閉鎖します。 生後2ヵ月で心エコーの再検査をしたのは「卵円孔の閉鎖を確認した」というよりも卵円孔が閉鎖しにくい「他の心疾患の見逃しが無いのを確認した」意味合いが強いのでした。 そうそう、「今はトビヒだけど」「アトピーならばこれから(3~6ヵ月)皮膚炎が出るからね」と忘れずに脅かしておきました。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年01月19日 15時45分21秒
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