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カテゴリ:心臓・循環器・心電図
「たた大変です!」
「どうされました?」 「しし心臓に雑音があるって言われたんです!!」 「体位を変えると消えますね」 「???」 「無害性心雑音です」 生後3ヵ月から顔にカサカサのある3才の女の子。 1才1ヵ月:IgE:12、卵白3(4.04)、卵黄3(4.10)、ダニ1(0.49)、HD1(0.43)、杉・ミルク・小麦・大豆・ジャガイモ・カレイ≦0.34、イムノカードマイコプラズマ抗体(+) 2才2ヵ月:IgE:32、卵白2(1.18)、卵黄1(0.60)、ダニ1(0.43)、HD1(0.39)、鶏肉0.22、杉・猫・ミルク・小麦・大豆・オボムコイド<0.10 本日、3才児健診で「心雑音がある」と言われて、びっくりして外来を受診しました。 Erbの領域に「キュッキュッ」というような音が聴こえましたが、体位を変えて聴診すると変化します。 心雑音は、1音と2音との関係と聴取する部位と性質により、表現します。 たとえば「肺動脈領域に2度の収縮期雑音と2音の固定性分裂を聴取する」とか「第3肋間胸骨左縁に3度の収縮期雑音を聴取する」とか「心尖部に2度の拡張期雑音とギャロップリズムを認める」というように雑音に形があります。 明らかな形が表現できない雑音は機能性心雑音(functional murmur)とか無害性心雑音(innocent murmur)とか楽音様雑音(musical murmur)とか呼びます。 もちろん心電図もX線検査も必要ありません。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年04月12日 20時04分05秒
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