|
カテゴリ:食物アレルギー
「鰹ダシの検査してください!」
「ハナノド赤いですね」 「いりこダシも検査してください」 「魚は1個でいいでしょう」 夕食後に顔の赤くなる2才5ヵ月の男の子。父花粉症。以前もうどん・そばで顔が赤くなったことがあり、母はだし汁(鰹節・煮干し)が怪しいと思っております。 昨夕食後も顔が赤くなったので、祖母の作ったいりこ出汁の検査をして欲しいとのご希望です。 鼻粘膜および咽頭扁桃の強い腫脹充血を認めましたので、検査しましたが、原因は不明でした。 2才5ヵ月:IgE:207、卵白0.16、バナナ0.15、小麦0.12、杉・HD・ミルク・胡麻・ピーナッツ・大豆・サバ<0.10 IgE検査は陽性率が3割程度です。卵を食べて蕁麻疹が出る児を検査しても3割くらいしか陽性に出ません。感度が鈍いです。たいていは食べて症状が出ても検査では陰性の「隠れ型」です。 数値がゼロの児は「無い」のではなく「まだ間に合う」ですので、ゼロのうちに努力してプラスにしないということが大切です。 数値が陽性の児は数値の上昇を食い止める必要がありますが、陰性の人は、症状で診ていくことになります(負荷試験)「あれかな?」「これかな?」。 今回は「この量を食べると」必ず「これだけ出る」ということがありませんので、食べ物は関係がありません。 ただし、全体の値がIgE:207と低いのに部分的な方RASTが0.16+0.15+0.12=0.43、残り206.57はわかりませんので、何か隠れているか?将来何が陽性に出るか?知りたければ、親や家族を検査すると情報は増えて来ます。 え?。どうして魚はサバしかしなかったのかって?。豚と鶏と牛は全く違う形をしているように全く違うアレルゲンです。 しかし、魚はお料理教室のお嬢様たちが全く区別がつかないように、同じアレルゲン(バルブアルブミン:parvalbumin)です。1個陽性に出れば、次々出ます。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年05月06日 21時05分21秒
コメント(0) | コメントを書く
[食物アレルギー] カテゴリの最新記事
|