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カテゴリ:マイコプラズマ
「鼻粘膜が真っ赤ですね」
「38℃で嘔吐と下痢があります」 「インフルエンザの検査してもいいですか?」 「してください」 「10分くらいかかります」 「いつまで待たせるんですか?」 「インフルエンザ抗原(-)です」 「この子の母はマイコプラズマなんですよ!?」 「?ではアジスロマイシン処方します」 「それで治りますか?」 「ミノサイクリン点滴が早いです」 昨日熱38℃と泥状便2回、今朝嘔吐1回あった12才の女の子。 激混みの飛び石連休月曜日に受診しましたが、鼻粘膜の腫脹充血と咽頭扁桃の発赤を認めましたので、インフルエンザ抗原検査をしました。陰性でした。 さんざん待たせて、何か処方しようとしたら「この児の母親はマイコプラズマなんです」と父が怒り出しました。 アジスロマイシンを処方しようとしたら「すぐに治してほしい」という強いご要望でしたので、ミノサイクリン点滴を行いました。 12才10ヵ月:IgE:134、ダニ4(29.5)、HD4(29.5)、杉1(0.39)、蛾0.14、イネ科・ブタクサ・シラカンバ・猫・犬・ヒノキ<0.10、イムノカードマイコプラズマ抗体(+) 母のカルテを見たら、1週間前に鼻炎咽頭炎中耳炎でアジスロマイシンが処方してありました。 単に、2年前にマイコプラズマ紅斑で受診した時の処方を追加しただけでした。「2年前の薬効きましたか?」「効きました」「同じ薬出しておくね」今回はマイコプラズマと診断した記憶はありませんでした。 2年前:顔の発赤改善せず受診。鼓膜・鼻粘膜腫脹・咽頭発赤(+)。AZM内服で改善。 2年前母41才:IgE:3、イネ科・ブタクサ・ヨモギ・シラカンバ・杉・ダニ・HD・ビール酵母・ヒノキ≦0.34、抗核抗体<40、イムノカードマイコプラズマ抗体(+) 父は「母がマイコプラズマ感染症だと言われた」と勘違いしていたのでした。 伝言ゲーム。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年05月29日 01時58分31秒
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